農地転用の費用と手続きを徹底解説|転用後の賢い活用法も紹介
- 「相続した農地を使う予定がない」
- 「農業をやめたいが農地のままでは活用できない」
このようにお悩みではないでしょうか。
農地転用の費用はサイトごとに金額が異なり、判断に迷う方も多いはず。
本記事では費用内訳・手続きの流れ・転用後の活用法まで、公的機関の情報をもとに解説します。
結論から言えば、費用は「区域区分」「面積」「転用後の用途」の3点で大きく変わります。
まず自分の農地の条件を把握することが第一歩です。
費用回収まで見据えた活用先として初期投資0円の駐車場経営にも触れますので、まずは無料収益診断をお試しください。
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農地転用の費用はいくら?内訳と相場の早見表

農地転用にかかる費用は、手続き代行費・測量費・造成費・登記費用の4項目に分けられます。
まずは全体像から自分のケースに近い金額帯を絞り込みましょう。
まず全体像を表で把握しよう
| 費用項目 | 目安金額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 行政書士への申請代行報酬 | 5万〜20万円 | 届出/許可・農地区分により変動 |
| 測量・境界確認費用 | 20万〜50万円 | 土地家屋調査士への依頼分 |
| 造成・整地工事費用 | 50万〜200万円 | 100坪規模の宅地化を想定 |
| 地目変更・分筆登記費用 | 5万〜30万円 | 分筆が必要な場合は加算 |
※上記は業界相場に基づく目安であり、実際の費用は条件で変動します。各項目の根拠は次節「農地転用にかかる費用の内訳を項目別に解説」で解説します。
大きくを占めるのは造成・整地工事費です。
田か畑か・段差・排水状況で変動するため、複数業者から相見積もりを取るのがおすすめです。
総額の目安と誰が支払うのか
4項目の合算は、市街化区域内なら30万〜80万円程度(届出のみ)、市街化調整区域内なら100万〜300万円以上(許可申請が必要)が目安です。
費用負担者について農地法に定めはなく4条転用なら所有者本人、5条転用なら当事者間の取り決めで分担します。契約前に負担区分を書面で明確化しておくのが基本です。
農地転用にかかる費用の内訳を項目別に解説

ここからは4項目それぞれの相場と、金額が上下する条件を解説します。
行政書士への申請代行報酬
農地転用の申請書類は記載項目が多く、添付資料も10点以上に及ぶため行政書士に依頼するのが一般的です。
日本行政書士会連合会「報酬額統計調査」では、最頻値は4条届出3万円・5条届出5万円・4条許可5万円・5条許可8万円と公表されています。
実務では難易度に応じ届出で5万〜12万円、許可申請で10万〜20万円となる例が多く、農振除外を伴う案件はさらに5万〜15万円が加算されます。
測量・境界確認にかかる費用
転用申請には正確な面積と境界が確定した図面が必要です。
日本土地家屋調査士会連合会「業務報酬統計資料」によると、土地家屋調査士へ依頼した場合の費用は1筆あたり20万〜50万円が相場となります。
隣地境界が未確定の場合は「境界確定測量」となり。
立会いが必要なため費用は上限側に近づきます。
一部のみ転用する場合は分筆が必要で、追加15万〜30万円が上乗せされます。
造成・整地工事にかかる費用
用途に合わせて農地を使える状態に整える工事は、4項目で最も変動幅が大きい項目です。
国税庁「宅地造成費の金額表」では整地費800円・伐採抜根1,000円・地盤改良1,600円/㎡(東京都・令和4年)といった単価が示され、合算した場合は次の通りです。
| 土地の状態 | 整地費用(1㎡あたり) | 100坪換算 |
|---|---|---|
| 畑(平地・乾燥) | 3,000〜4,500円 | 約100万〜150万円 |
| 田(水田・要排水) | 4,500〜6,000円 | 約150万〜200万円 |
| 段差あり・要盛土 | 6,000円〜 | 200万円〜 |
特に水田は地下水位が高く排水・盛土が必須のため、畑よりも1.5〜2倍の費用がかかります。
地目変更・分筆の登記費用
工事完了後は法務局で地目変更登記を行います。
前述の日本土地家屋調査士会連合会の業務報酬統計では、地目変更登記は全国平均約4.6万円(5万〜10万円が一般的)、分筆登記は境界確定済みで15〜30万円が目安と示されています。
「自分の農地はどの費用帯か具体的に知りたい」という方は、まず無料収益診断で土地条件をチェックされてみてはいかがでしょうか。
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費用に差が出る3つの要因

同じ「農地転用」でも、費用が30万円で済むケースと300万円を超えるケースがあります。
その差を生む主な要因は次の3つです。
区分によって何が変わるのか
最も大きな費用差を生むのが、農地の区域区分です。
農林水産省が公開する「農地転用許可制度」によると、市街化区域内の農地は農業委員会への届出のみで転用が可能で、書類点数も少なく行政書士報酬も最安帯に収まります。
一方、市街化調整区域や非線引き区域の農地は、都道府県知事の許可申請が必要です。
立地基準(第1種〜第3種農地の区分)や一般基準の審査が入り、調査・書類作成費が上乗せされます。
広さと現況が見積もりに影響する
転用面積は測量費・造成費に直接響きます。
面積が2倍なら測量費は1.5倍前後、造成費はほぼ比例して2倍に膨らみます。
田は畑の1.5〜2倍の造成費がかかり、不整形地・傾斜地・進入路の狭さも追加コストの要因です。
転用後の利用目的による追加コスト
転用費用とは別に用途ごとの追加コストが発生します。
宅地化なら建物・上下水道で1,500万円〜、太陽光なら設備で500万円〜、駐車場(自営)なら舗装・精算機で200万円〜が目安です。
なお一括借り上げ方式の駐車場経営なら、これらの追加コストをゼロに抑えられます。詳細は後述「一括借り上げ方式なら整地・設備の費用負担ゼロ」で解説します。
農地転用の手続きの流れと所要期間

費用感をつかんだら、次は手続きの流れと申請~活用開始までの期間を確認します。
農地法4条と5条はどう違う?
農地法の転用条文は2つに分かれます。
- 4条転用:所有者自身が、自分の農地を農地以外の用途に転用する場合
- 5条転用:売買・賃貸借に伴って、第三者が転用する場合
いずれも市街化区域内なら届出、市街化区域外なら許可が必要です。
4条は所有者単独の申請、5条は売主と買主の連名申請になる点が大きな違いとなります。
届出と許可で手順が変わる
届出ルート(市街化区域内)は農業委員会に必要書類を提出し、受理証明を受け取れば完了します。
不備がなければ1〜2週間で受理されます。
許可ルート(市街化区域外)は、農業委員会経由で都道府県知事の審査を受けます。
総会は月1回が通常で、申請タイミングによっては待ち時間が発生します。なお農用地区域内農地(青地)は原則転用が認められません。
完了までにかかる期間の目安
| ルート | 期間 |
|---|---|
| 届出(市街化区域) | 受理まで1〜2週間 |
| 許可(市街化区域外) | 申請から1〜3ヶ月 |
| 農振除外を伴う場合 | さらに6ヶ月〜1年 |
造成1〜2ヶ月+登記2週間を含めると、着手から活用開始まで最短2ヶ月・長い場合は1年以上を見込みましょう。
「自分の農地が届出と許可のどちらか確認したい」という方は、下記の無料診断で土地条件をご相談いただけます。
※完了までにかかる期間はあくまで目安です。手続きの時期や地域によって異なります。
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転用後の活用法を比較|駐車場経営なら初期投資0円

転用後にどう活用すれば費用を回収できるのかを整理します。
宅地・アパート・太陽光・駐車場の4つを比較
代表的な活用方法を3軸で比較しました。
| 初期費用 | 収益性 | リスク | |
|---|---|---|---|
| 宅地売却 | 仲介料のみ | 一時収入 | 売れ残り |
| アパート経営 | 2,500万円〜 | 高 | 空室・建築費 |
| 太陽光発電 | 500万円〜 | 中 | 売電単価下落 |
| 駐車場(自営) | 200万円〜 | 中〜高 | 稼働率変動 |
| 駐車場(一括借上) | 0円 | 安定 | 賃料変動のみ |
※上記は相場に基づく目安であり、実際の費用は条件で変動します。
アパートや太陽光は高収益が狙える反面、初期投資とリスクも大きくなります。
その点、一括借り上げ方式の駐車場経営は初期費用ゼロ+管理委託で始められるため、農地転用後の活用先として相性の良い選択肢です。
詳細は「駐車場サブリース(一括借上げ)とは?仕組みや賃料相場、メリット・デメリットを解説」の記事をご参考ください。
一括借り上げ方式なら整地・設備の費用負担ゼロ
タイムパーキングの一括借り上げ方式では、精算機・ロック板・舗装・看板・24時間保守までを当社が負担します。オーナー様の負担は農地転用費用のみで、土地を貸し出すだけで毎月定額賃料を受け取れる仕組みです。
収益の上振れを狙う方向けには機器購入方式もあり、ご希望に応じ2方式から選択可能です。
※「初期投資0円」は一括借り上げ契約が前提であり、機器設置・施工費用は当社が負担する代わりにオーナー様への賃料に反映されます。
導入シミュレーション例
地方都市の元農地100坪・10台分のコインパーキングを想定した場合、月額賃料は約12万〜18万円、年間収入は約144万〜216万円が目安です。
初期費用ゼロのため、転用費用150万円でも約1年〜1年半で回収が見込める計算です。当社はデータ分析に基づく料金最適化と、24時間の遠隔監視で稼働率の安定化に努めています。
※本事例は相場に基づくシミュレーション数値であり、立地条件・稼働率・時期により異なり、将来の収益を保証するものではありません。
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失敗を防ぐために知っておきたい3つの注意点

最後に農地転用で、事前に押さえたい3つの落とし穴を整理します。
固定資産税の増額を想定しておく
農地の固定資産税は宅地に比べ、評価額が低く抑えられています。
総務省「固定資産税の概要」で示されるとおり、転用で地目が「宅地」「雑種地」に変わると評価方法が宅地比準方式へ切り替わり、負担調整措置を加味しても税額がおおむね3〜4倍に跳ね上がることがあります。
税負担と収益については、「土地活用で駐車場にすると税金は6倍?固定資産税の仕組みと収益比較」の記事も併せてご参照ください。
無許可の農地転用には罰則がある
農林水産省の啓発資料「STOP!! 農地の違反転用」では、許可を受けずに転用した場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金(法人は1億円以下)が科されると明記されています。
都道府県知事から原状回復命令が出される可能性もあり、造成費用が二重に発生します。
必ず農業委員会・行政書士へ事前相談するのが鉄則です。
スケジュールに余裕をもって動き出す
農業委員会の総会は月1回が一般的で、申請タイミングを逃すと1ヶ月以上待つことになります。
造成工事1〜2ヶ月+登記2週間を含めると、活用開始まで半年程度の余裕が理想です。
期限がある場合は最低でも着手の6ヶ月前から動き出すようにしましょう。
まとめ:農地転用の費用を理解して土地活用を始めよう
農地転用の費用は4項目で総額30万〜300万円以上と幅があり、区域区分・面積・転用後の用途で大きく変動します。状況別の最適な選択肢は次の通りです。
- 費用を抑えて安定収入を得たいなら:一括借り上げ方式の駐車場経営
- 高収益を自分で狙いたいなら:機器購入方式の駐車場経営またはアパート経営
- 手元資金を確保したいなら:宅地化したうえでの売却
タイムパーキングは初期費用0円で始められる一括借り上げ方式と、データ分析による料金最適化、24時間の遠隔保守体制で、農地転用後のオーナー様の収益安定を支援しています。
「自分の土地に合った活用方法を知りたい」「転用費用がどれくらいで回収できるか確認したい」という方は、まずはお気軽に無料収益診断をご利用ください。
監修:益繁 元(アパルトマンイクシーズ株式会社)
西日本営業本部 マネージャー / 宅地建物取引士 / 2級FP技能士
業界歴13年。宅地建物取引士および2級ファイナンシャル・プランニング技能士として、これまで300件以上の土地活用・駐車場経営に従事。法規制だけでなく、税務や資金計画まで見据えた「失敗しない駐車場経営」をモットーに、オーナー様の資産価値最大化を多角的にサポートしている。